名探偵コナン〜から紅の恋歌〜 感想 ※ネタバレありです

お久しぶりです。大変長らくご無沙汰しておりました。

 

久々に、それはもう久々に自分のはてなブログをひらいた僕。そんな僕を暖かく出迎えてくれたのは

「この広告は90日以上更新のないブログに表示されています」の文字‥‥。

ウン‥‥わかってた‥‥ワカッテタヨ‥‥‥‥?

 

そして悠然と画面に現れる

「記事1件」の文字‥‥。

許してください‥‥‥許してください‥‥‥!

 

最後に更新した記事の結びにはこう綴られていました‥‥

「次が1年後とかにならないことを祈りつつ、おしまい。」と。

 

すいません2年半経ってました〜〜〜〜〜!!!!!!!(爆笑)

 

はい、茶番はこの辺にしておきまして、タイトルの通り、コナンの映画を観てきました。2017年4月より公開の劇場版最新作、“から紅の恋歌(ラブレター)”です。実は観たのは2回目で、4月の下旬に1回観たんですが、なんとなくもう1回観る流れになったので観てきました。

 

コナンの映画に関しては、これまではずっと毎年観に行ってたんですが、昨年度の“純黒の悪夢(ナイトメア)”、それと一昨年度の“業火の向日葵”に関しては、勤務先が僻地だった関係もあって行けなかったんですよね。今年の4月からはまた勤務先が変わって映画を観に行ける環境になったので、ついテンションが上がって2回も観に行ってしまいました‥‥てへぺろ☆(古)

 

で、なんか感想でも書こうかなーって思ってたらちょうどよく使ってなかったはてなブログがあったんで久々に更新しようと、そういうわけですね。

 

 

【はじめに】

これから感想を綴っていくわけなんですが‥‥。注意点というとエラそうなんですけど、なんていうか、お互いにイヤな思いをしないためにいくつかお話を。

 

まず、タイトルにもあるようにネタバレしまくります。なので映画をまだ観ていない、かつこれから観る予定があるとか、DVDとか1年後の地上波放送の時のワクワク感を奪われたくないとかっていう方は絶対読まないほうがいいです。あと、2回観たとは言っても、当然劇場で観ながら書いているわけではないので勘違いしていたり間違ったことを書いていたりするかもしれませんが、許してください。

 

次に、僕はコナンが好きですし、コナンの映画も好きですが、だからといって「あれも良かった、これも良かった、どこもかしこも良かった!ぜ〜んぶ良かった!!100点!!」みたいな感想にはならないです。なので人によっては僕の感想を読んで不愉快になる方もいるかもしれません。そうなってしまいそうな人はやっぱり読まないほうがいいかもです。そんなリスクを負ってまで読むほどのもんでもないですし(笑)

 

全然本編とは関係ないんですけど、映画が始まる前のPRってメチャクチャ魅力的ですよね。アレを見せられると、もっともっといろんな映画を観たくなっちゃうなぁ‥‥

 

さて本編です。ネタバレしまくるのでご注意ください。あと、結構長くなってます。コーヒーとかお茶とかをご用意いただいて、目が疲れたら休憩するなどしてくださいね(笑)

 

 

 

 

【本編あらすじ&感想】

まずスタートですが、なにやらおっさんが女子高生のビデオを観ながらニヤニヤしているシーンから始まります。この説明だと誤解がありまくりそうですが、観ているのは高校生のカルタ大会の決勝戦の映像でした。そしてある程度のコナン経験値をお持ちの方なら感じたはず‥‥

あ‥この人死ぬな‥‥」と。

そして案の定死にます。まあ仕方ないね。コナンだもんね。このシーン、結構グロテスクだった印象があるんですが、小さい子どもとか大丈夫なのかな?地上波放送のアニメではすべての死体が目を閉じているくらいの気の遣いっぷりなのに、さすが映画ともなると強気です(違)

別に集計とかはしてないですが、殺害シーンから始まるコナンの映画って多い気がしますね。同じ京都が舞台だった劇場版第7弾「迷宮の十字路」もそうでしたし。今回もその例に漏れず‥‥って感じでしょうか。

 

そして平和パート。小五郎たち一行はテレビ局に来ていました。スタジオではカルタ番組?のリハーサルが行われており、高校生のカルタ大会優勝者の大岡紅葉と服部らの通う改方学園のカルタ部部長(すいません名前忘れました。トキコとかそんな名前だったような)がカルタでデモンストレーションをしていました。リハの最中にベラベラと喋っていたコナンたちはテレビ局員に、蘭たちは出演者の大岡紅葉にそれぞれ怒られてしまいました。

蘭たちを注意するときの紅葉のセリフ、「賑やかでよろしおすなぁ‥まるでカフェにいるみたいやわ」みたいなやつのときのアップが青山原画っぽかったですね。

 

そんなこんなでオープニング。オープニングのセリフも前半部分に関しては基本的には21作の間ずっと変わっていないので、映画を全部観ている人にとっては飽きてしまいがちなところでもあるんですが、毎回情報の見せ方を工夫していて、古参ファンも飽きさせないようにしていますね。今回は数々の映像がアニメ調からマンガ調に切り替わる特殊な演出なんかも使っていて観ていて楽しかったです。

ところでオープニング中のキャスト(声優)紹介の順番なんですけど、コナン→灰原→平次→小五郎→蘭‥‥‥って感じだったんですよね。メインヒロインなのにキャスト紹介が5番目‥‥らーーーーーん!!!!まぁ映画で蘭が空気なのはいつものことですが。

 

というわけで再開。今回はテレビでの企画でカルタ特集があり、その中で小五郎が対談するということで来た様子。コナンたちが対談相手について尋ねると、部長さんや服部が雑誌を見せながら説明してくれました。今回の小五郎の対談相手は阿知波(下の名前忘れました)という人物で、浪速の不動産王と呼ばれるほどのやり手らしい。秘書?ボディガード?の海江田(字があってるか不明)という男と行動をともにしており、海江田は阿知波の不動産業の表も裏も知り尽くし、右腕として活躍していたとか。

その阿知波さんの唯一の趣味がカルタであり、奥さんである皐月さんもカルタ好きで、皐月会と呼ばれるカルタの会?を作り運営しているほどの実力者だった。夫婦仲は円満で、阿知波さんは妻の試合の前日には必ず車を洗車し、妻が試合に勝てるようにゲンを担いていたとか。

しかし皐月さんが2年前に病に倒れて亡くなり、今では阿知波さんが会長となり皐月会を引き継いでいるとのこと。そしてその皐月会が主催するカルタ大会に和葉の友人のカルタ部部長が出ている‥とそういうつながりだそうな。

 

もしかしたら劇中で説明していたのを見逃しただけかもしれないんですが、なんでカルタ界の重鎮と小五郎が対談する企画になったんですかね‥‥?探偵とカルタ、僕のない頭を回してもどうにも繋がってこないんですが‥‥

 

そういえばこのカルタ部部長さん、吉岡里帆さんっていう女優?芸能人の方が声を当てられていたんですね。あんまりTVを見ないのでこの方を存じ上げなかったのですが、演技や声が浮いている‥ってことはなかったと思うのでよかったと思います。まぁもう少し高校生っぽいというか、そんな声の人をキャスティングしてもよかったのかなという気はしましたが。それでもいつかのサッカーの遠藤選手に比べれば‥‥ね?

 

そんな話をしていると、なにやら物々しい警備とともにガラスケースに入れられたカルタが運ばれて来ました。かなり年季の入ったそのカルタは皐月杯の決勝でのみ使われる由緒正しきカルタらしく、カルタに覚えのあるものにとってはそのカルタで対戦をするのは1つの夢のようなものだとか(部長談)

以前に窃盗騒ぎがあったりもしたらしく、普段は厳重な警備のもと美術館に保存されているらしいです。

 

そんな小道具?もそろい、収録ももうすぐかというところで、なにやら出演者のひとりである矢島(字があっているのか不明)たる人物に連絡が取れないとのこと。矢島は皐月会のメンバーらしい。阿知波会長は関根(同じく皐月会)にも連絡を取り、もし矢島が来られなければ関根に代役を頼むように指示を出します。

 

そんな風にスタジオがバタバタしているなか、平次たちがテレビ局の廊下を歩いているとさきほどカルタで対決していた女子高生、大岡紅葉とぶつかってしまいます。すると紅葉は平次を見るなり涙を浮かべ、平次に向かって未来の旦那さんなどと呼びかけ、胸を当ててんんのよ攻撃を仕掛けてきます。当然和葉ブチギレ。どうなってしまうのか‥となりますが、矢島が来ないということでスタッフがバタバタしている様子。紅葉にも話があったようで、呼ばれて行ってしまいました。

和葉に問い詰められる平次ですが、全く身に覚えがありません。

和葉たちがこの問答をしている間、ずっと後ろの壁に「なんでやねんTV」っていう番組のポスターが貼られていたのが気になってしょうがなかったんですが、その番組‥‥面白いんですかねー?昼2:55からって書いてあった気がするのでワイドショー的なやつですかね?本当にどうでもいいことですけど。

 

場面は変わって大阪府警。どうやら日売テレビに爆破予告が届いたようです。届いたメールにはカルタ札の画像も添付されていましたが、一体何を意味しているのかはわかりませんでした。イタズラの可能性もあるが、本当なら大変なことになる‥‥ということで大阪府警から避難指示が出され、テレビ局は騒然とします。次々と避難して行く人たち。コナンもいろいろ調べようとしますが、小五郎に抱え込まれ、なすすべもなく脱出します。一方で「皐月会のカルタを置き去りにできない」と局内に戻ってきたカルタ部部長さん、そしてそれを追ってきた和葉と平次。そんなところを警備員さんに発見されます。スタジオに置き去りにされていた皐月会のカルタを無事に取り戻し、よし、じゃあ脱出しよう‥‥と廊下を移動している最中に轟音が響き、爆破予告は現実のものとなってしまったのでした‥‥。

 

爆発で崩れたガレキによって平次&和葉と部長&警備員さんの二手に分断された一行。部長さんは爆発の際に右腕を負傷してしまった様子。ただ歩くのには問題なく、こちらは警備員さんとともに無事に脱出。一方、平次と和葉は相次ぐ爆発によって退路を断たれ、逃げる場所はもう屋上しかない。屋上も業火に包まれており、万事休すかと思われたその時、スケボーで小学生が吹っ飛んできます。脱出といえばコレ、伸縮サスペンダーを携えてコナンがやってきました。

 

話は逸れますが、この一度助かったコナンが仲間を助けるためにスケボーで危険な場所に戻るシチュエーションは劇場版第5弾「天国へのカウントダウン」を彷彿とさせますよね。後で触れますが、もう一箇所「天国へのカウントダウン」を彷彿とさせるシーンもあったので、もしかしたらインスパイアされているのかもしれませんね。

 

火の勢いがまだ弱い壁面を探し、そこから平次と和葉を伸縮サスペンダーで降ろすコナン。すると屋上のガレキが崩れ、唯一降りられる場所を潰してしまいました。取り残されたコナン。もう息も満足にできません。意識が遠のいていくその瞬間、頭によぎったのは‥‥‥

「‥‥‥蘭!!」 → 復活!!(とってつけたように蘭出てきたな、って思ったのは内緒です)

これパチスロ北斗の拳ケーン!って叫んでもらえたら一発逆転でボーナスに入るアレに似てますよね。やったことないけど。

とにかく脱出を考えるコナン。もう降りられそうな壁はない。そうだ、とテレビ局の横を流れる川に目をつけます。しかしスケボーで助走を取るだけの場所がない‥‥そこでコナンが目をつけたのは、パラボラアンテナでした。パラボラアンテナの真ん中にサスペンダーを引っ掛け、ぐるぐるぐるぐると回って勢いをつけるコナン。パラボラアンテナをこんな風に有効活用するなんて、スキマスイッチもびっくりですね!生き延びるために必死なのは重々承知ですが、スケボーでパラボラアンテナをぐるぐる回ってるのは結構シュールです。しかしアンテナの支柱も崩れ落ち、助走不十分のまま川に飛び出していきます。助走が足りず、地面に落ちそうになるも、待ち受けていた服部が川に向かってジャンプしながら見事にコナンをキャッチ、コナン共々川へとダイブし、なんとか助かりました。

‥‥いや助かるのかこれ?突っ込んだら負けかな‥‥?物理あんまり詳しくないけど、重力加速度?とかなんとかでいくら体重18㎏(10巻の図書館殺人事件参照)のコナンでも相当な重さになっているのでは‥‥?とか言い出したらキリがないですね?そもそもスケボーで飛んでいく時点で意味わからないもんね?

 

何はともあれ無事に脱出に成功したコナン。爆発に巻き込まれて怪我を負った部長さんも心配ということで一同は病院へ。部長さんは命に別状はないものの右腕を骨折してしまい、明後日に控えた皐月杯で競技をすることは不可能。そこへ同じく治療(といってもこめかみをガラスで軽く切った程度)を受けていた阿知波会長、そして大岡紅葉と鉢合わせします。

会長は「こんなことがあり、伝統のカルタ札も無くなってしまった以上、皐月杯は中止にするしかない」と話しますが、紅葉はそれに異を唱えます。部長さんの活躍(?)によって伝統のカルタ札ならば無事だ、と。それを聞き、やや感情的になる阿知波会長。どうやらカルタ札が無事だったことは知らなかったようです。

 

結果、皐月杯は予定通り行われることになりました。ただし、部長さんはケガによって試合には出られません。3年生の来年がある‥‥とまわりは彼女を励ましますが、彼女は改方学園のカルタ部を存続させるためには今年で実績を上げなければならない、という責任を背負っていました。そこで部長さんがひらめきます。和葉に代わりに出てもらえばいいんだ!と。ありがちといえばありがちなトンデモ展開によって和葉は改方学園カルタ部の命運を背負わされてしまうのでした‥‥。

 

そこに居合わせた大岡紅葉が和葉を挑発。和葉と平次はどういう関係なのか、と問う紅葉に対して、小さいころからずっと一緒にいて‥‥などと説明をしようとする和葉ですが、まわりにいたクソガk‥‥もとい少年探偵団たちに好きなんだよね?などと言い当てられてしまいます。子どもたちにもバレバレです。和葉は紅葉の挑発を受け、売り言葉に買い言葉でとんでもない約束をしてしまいます。その約束とは「カルタの大会で勝ったほうが平次に告白する権利を手にする」というものでした。おうおうおうブコメっぽくなってきやがったぜ。勢いで勝負に乗ってしまったことをやや後悔する和葉。しかしそこから気持ちを切り替え、猛特訓を決意するのでした。カルタ部の存続がかかってるとか、多分もう頭から消えてるだろうなー。

 

病院から去ろうとする紅葉。曲がり角で病院に戻ってきた小五郎とぶつかりそうになり、パスケースを落としてしまいます。しかしそれに気づかずそのまま歩いていってしまう紅葉。蘭がそれに気づき、届けようとするも、紅葉はタクシーで病院を去った後でした。連絡先などがないかとパスケースを見てみる蘭とコナン。そこには謎のおっさんの写真と、幼少期の平次の写真が大事そうに挟められていたのでした。どうやら幼少期の平次を知っているようです。

ペロッ‥‥!これは!修羅場‥!」とばかりに怪しい匂いがぷんぷんしてきました。紅葉は平次のことを未来の旦那さんと呼んでいました。さすがにどこかのサイヤ人みたいに嫁を食べものだと思っていたなんてことはなさそうですが、それでも服部なら幼少期にテキトーに結婚の約束なんかもしかねない‥‥というコナン・蘭の意見の一致により、このことは胸にしまっておくことになりました。いい判断だと思います。自分たちの恋愛になるとIQ30くらいしかなくなるのに、他人の恋愛になると妙に冷静かつ正確な判断を下せるこの世界の人たちの属性は一体なんなんでしょう?恋は盲目とはこのことでしょうか?(違)

 

そんなこんなで話をしていると、阿知波会長のケータイに着信があり、矢島の遺体が発見されたとの連絡が入ります。現場に駆けつけるコナンと平次。ホントにハイエナみたいなやつらですよね‥‥。現場には当然警察も到着していました。管轄は京都府警ということで、現場に来ていたのはおじゃる警部こと綾小路警部でした。映画7作目「迷宮の十字路」で初登場した時はツンツンしてましたが、活躍を認めてのことなのかデレ期に入ったようで、今回は平次たちが動きやすいようにいろいろと取り計らってくれました。

 

早速現場に入る平次とコナン。鑑識の作業は終わっているとはいうものの、まだ遺体がそのままの状態で保存されている現場に高校生と小学生を入れる京都府警。ツッコんだら負けなのはわかってるけどツッコまずにはいられません。そして入るやいなや、ルーティンワークのごとき自然さスマホを取り出し死体を撮影する死神小学生こと江戸川コナン。殺人鬼よりよっぽど怖いよ!!

 

死因は鞘に入ったままの日本刀による撲殺。物も荒らされていることから、警察は現場の状況からすると犯人は強盗ではないかと推測する。そこへ矢島と同じく昼間から連絡のつかなかった宮川大輔‥‥じゃなくて関根という人物が到着。なんでも前日に深酒をし、ケータイの充電が切れたことにも気づかずに眠ってしまっていたとのこと。起きたころにはもう空は暗く満天青空レストランも終わってしまっていたということらしいですはい、あからさまに怪しいです。ただし、あからさまに怪しすぎる人は逆に怪しくないというのがコナンの定石でもあるのでまだなんともいえません。登場した途端から怪しかったのに、しまいには現場に入らず、矢島が日本刀で殺された、という情報を聞いただけで「これで皐月杯を中止したら矢島は殴られ損だ」などとのたまう始末。あ!現場を見た人しか知らないことを平然と言っちゃうマンだ!サインください!って感じですね。この男、確実に何かを隠しています。

 

被害者の矢島の手の形から察するに、矢島は何かのカルタ札を握りしめていたのではないかと推測する平次とコナン。コナンはキャスト紹介2番目に君臨し正ヒロインの座を狙う灰原に連絡し、血のつき方から持っていたカルタ札を割り出してくれ、となかなか大変そうなことを依頼。しかも、大岡紅葉のパスケースに挟められていた謎のおっさんの素性も調べてくれ、というオマケつき。これはキレてもいいレベルですが、正ヒロインになるためならば苦労を惜しまない灰原はそれを引き受けます(違)

コナンたちは、あからさまに怪しかった関根を犯人と仮定するならば、日売テレビの爆破、そして矢島の殺害に続いて狙われる可能性があるのは皐月会の関係者である阿知波会長と大岡紅葉の2人であろうと考えます。偶然にも(ご都合主義とか言わないの)宿泊しているホテルが同じであるコナンが阿知波会長を、平次が大岡紅葉を見張り、安全を確保するということになりました。

 

一方、ホテルに先に戻っていた小五郎たちの部屋では、和葉の猛特訓が行われていました。主に協力していたのは蘭だけですが、和葉も仮にもカルタ部の部員。蘭では練習の相手になりません。一方少年探偵団たちは部屋で無邪気に遊んでいました。そこへ博士から電話がかかってきて、お馴染みのクイズを出してきます。今回、博士は京都に同行していなかったのでどうなるのかな、と思っていましたが、電話で、それもただの電話ではなくわざわざFaceTimeを使って映像つきで登場してくるという徹底ぶりです。結局、答えはあっさりと灰原にバラされてしまいクイズは終わります。その電話の終わり際に

哀「あなたたち、夜更かししないでちゃんと早く寝るのよ?」

探偵団「はーい!」

ってやりとりの後に灰原が、ふっ‥‥て笑うんですよね。このシーン、なんか好きですね。あの横顔、最高だと思います。なんていうか、完全にお母さんの顔でしたね。さすが84歳を自称するだけのことはあります

 

場面は変わって大岡邸前の平次。ホテルで特訓に一区切りをつけた和葉から電話が入ります。和葉はカルタの大会に怪我をした部長さんの代わりに出場することになったということを平次に伝え、特訓に付き合ってもらうべく電話をしたのでした。なんでも平次は小学生のころ、カルタの大会に飛び入りで出場して優勝したことがあるとか。しかし平次は紅葉の護衛中、この場を離れるわけにはいきません。カルタをやったのは昔のことだから、などとはぐらかして断る平次に対し、和葉はむくれてしまいます。

見かねた平次はある人物に連絡を取り、和葉の助力を頼みます。その人物とは、元クイーンと呼ばれる池波静華こと平次のお母さんでした。平次からの電話により和葉たちの宿泊しているホテルに現れた静華は、和葉に特訓に力を貸してくれることになりました。

 

夜通しの特訓を経て、翌日。平次、コナンが護衛していた大岡紅葉、阿知波会長、どちらも今のところは無事のようです。(コナンはうっかり寝落ちしていましたが)

朝、ホテルのロビーにて話をする和葉と静華。そこに大岡紅葉が現れます。紅葉は和葉が決勝まで残れるかもわからないから、いっそのこと今勝負をしてしまおうかと持ちかけて来ます。それを制したのは静華。それならば私が相手になると言い、紅葉と静華が勝負をすることになります。この様子だと、紅葉は静華と平次の関係について知らないようです。結果、紅葉と静華の勝負は終わりました。二人の勝負を見て、呆気にとられる和葉。紅葉はこれくらいで驚いているようでは勝負は見えた、などと余裕を見せます。そして紅葉は「一度狙った札(平次のこと?)は絶対に逃さない。初心者相手でも絶対に油断も手加減もしない。昔それで初心者相手にひどい目に遭わされたことがあり、もうそんな思いは二度としたくないから」と、宣戦布告をして去っていきます。

これ、明確な描写はなかったけど、静華vs紅葉は紅葉が勝ったってことでいいんですかね?あと、平次と静華の関係を紅葉が知らなかったのはなんとなく違和感がある気がします。未来の旦那と呼ぶくらいですし、服部の情報に関してはそれなりに集めていたはず。また、静華に関してもカルタの世界にいるなら当然情報を持っていたはずなのでこの両者の関係を知らないはずはないんですが‥‥。まぁ平次と直接会っていたわけではないですし、雑誌などのメディアが高校生の平次に対してどこまで突っ込んだ取材や記事を載せたのかもわからないのでなんとも言えないですが。静華のメディアへの露出が少なかった、というのもありえますが、紅葉は静華の顔を知っていたようだったので、それも変かな、と。まぁどうでもいいことなんですけどね。

 

場面は変わり、眠りの小五郎の推理ショーです。(ついに眠らせるシーンさえもカットされました)

関根を呼び出したコナンと平次は、推理でどんどんと関根を追い詰めていきます。矢島の家に押し入った強盗は家を荒らしていったが、カルタ関係のものには一切手をつけていかなかった。犯人はカルタに思い入れのある人物ではないか。そして矢島の致命傷の位置から考えて、犯人は矢島に警戒心を抱かせたり抵抗させたりすることなく近づくことのできる顔見知りの人物。さらに矢島を殺害する動機を持っている人物。2年連続で皐月杯で矢島に敗れている関根には確かに殺害の動機がある。そして極めつけに昨晩に現場を見ることなく言い放った「殴られ損」の一言。関根は「なんとなくそう思ったから」などと苦しい言い訳をして去っていってしまいます。もう揺さぶられまくりです。

 

そしてある程度のコナン経験値がある方ならばこの時に感じたはず‥‥

あ‥この人死ぬな‥‥」と。

そして案の定死にます。まあ仕方ないね。コナンだも‥‥あ、違いました。こっちは意識不明でした。阿知波会長、関根、大岡紅葉の乗る車の前後に警察の護衛をつけての厳戒態勢で移動をしていたのですが、その最中、突然関根の車が爆発してしまいます。爆弾をしかけるなんて派手さからしてコナンの映画の犯人が一番使いそうな殺害手法なのに、警察は警戒していなかったんでしょうか。皐月会のメンバーに護衛をつけたりする準備の良さはあるのに、車の爆発物もチェックしていないってのはどうなんだろうと思いますが、警察が優秀だと話が進まないのでこればっかりはどうしようもないです。それにしても最近の犯人は当たり前のように爆発物を持っていますよね。ちゃんと火薬庫から爆薬を盗むところから始めた森谷帝二を少しは見習って欲しいですよね?

 

時間が少し前後しますが、関根が爆発に巻き込まれる少し前、灰原から連絡が来ていました。矢島が持っていたカルタ札の解析が終わったので、メールにて画像を添付したとのこと。また、紅葉のパスケースに挟められていた謎の男についても素性がわかったとのこと。その男は名頃 鹿男(字が合っているか不明)という人物らしく、名頃会と呼ばれるカルタ集団を作っていたとか。

全然関係ないですが、灰原がコナンに画像ファイルを送ったメールの件名が「お土産忘れないでよね!」でしたね。かわいい(確信) 灰原が喜びそうなお土産といえばフサエブランドの商品かな?京都限定モデルとかあるんでしょうか?それとも大阪まで足を伸ばしてビッグ大阪の比護選手のグッズを買いに行くとかですかね?いずれにしても、がんばれコナン。

 

さて、日売テレビの爆破、矢島の殺害、そして関根の殺人未遂事件とこれだけ立て続けに事件が続けば、皐月会を狙った犯行である可能性が高いです。何か心当たりはないかと尋ねられる阿知波会長。そこでコナンが尋ねます。名頃 鹿男という人物を知らないか、と。阿知波会長は驚きの表情を見せますが、隠していても仕方がないと、名頃 鹿男と皐月会との間にあった出来事について話し始めます。

 

名頃 鹿男は名頃会と呼ばれるカルタ集団を作るほどの実力者だった。ただしその戦いかたは、手段を選ばず、徹底的に勝ちにこだわる戦いかたであり、傍目から見ていてあまり美しいとは言えないものでした。そんな名頃はある日、皐月会への道場破りとばかりに、生前の皐月にカルタで勝負を挑みます。条件は、負けたものがそれぞれの会の看板をたたむというもの。皐月からしてみれば全く受ける必要のない挑戦ですが、名頃はこの情報を事前にマスコミにリークしており、勝負を受けなければ敵前逃亡と書かれるのは必至‥というような断ることのできない状況を作っていました。しかし試合当日、名頃は試合会場には現れず、結果は皐月の不戦勝。名頃はその日を境に行方をくらませており、名頃会は自然に解散していきました。現在の皐月会には、元名頃会のメンバーも所属しており、それが爆発に巻き込まれた関根、そして大岡紅葉なのだそうです。もし名頃が生きているとすれば、かつてのメンバーが皐月会の一員として力を発揮しているのは面白くない。一連の事件は名頃の皐月会に対しての復讐なのだろうか?

警察が関根のスマートフォンを調べたところ、日売テレビの爆破予告時に添付されていたものと同じようなカルタ札の写真がメールに添付されて送られていたとのこと。また、灰原が行なった血痕の分析によって、矢島が死亡時に握っていたカルタ札についても特定済みです。全然関係ないんですが、コナンがスマホのデータを見せていたテレビ、Apple TVですかね?ちょいちょい最新機器を駆使してきます。メールで届いた2枚、そして矢島が握っていた1枚、合計3枚のカルタ札を見た阿知波会長によれば、これらの札は全て名頃の得意札だったと言います。なんでも名頃は自分の名前が鹿男であるからなのか、「もみじ」が読まれている札を得意札としていたとか。(鹿肉のことを別名で「もみじ」と呼ぶそうです。由来は花札だとか諸説あるみたいです) 百人一首の中で「もみじ」が読まれている札は全部で6枚。もし名頃が犯人だとするならば、次のターゲットになるのは‥‥?

 

紅葉へと連絡を取る平次。紅葉は関根の車の爆発に巻き込まれたこともあり、病院に来ていました。幸い大きなケガもなく済んだようです。すぐにメールを確認してくれと頼む平次。紅葉がメールを見てみると、関根の元に届いたのと同様のカルタ札の画像付きメールが届いていたのでした。平次は紅葉に今日は家から出ずにじっとしていろ、と伝えますが、いくら平次の頼みでもそれはできないと突っぱねられてしまいます。それもそのはず、紅葉は明日優勝して平次に告白しなければなりません。そのための願掛けとかなんとか言って、ネイルサロンに行くとか抜かして電話を切ってしまいました。

 

話は逸れますが、紅葉の通っている京都泉心高校ってどんな学校なんですかね。たしか平次の剣道のライバルである沖田(31巻あたりでチラッと出てた)が通っている高校だったと思いますが。紅葉は髪も茶色ですし、ネイルやピアスもしています。かといって紅葉があまり学力層の高くない教育困難校に通っているとも考えにくいので、進学校にありがちな感じで校則が厳しくないって感じですかね?京都泉心高校が教育困難校で、紅葉がカルタはめちゃくちゃ強いけど勉強とか一般常識とかはまるでダメなアホの子って設定でも、コナンにはあんまりいないキャラでおもしろいかなーとも思ったんですが、多分ないでしょうね(笑)

 

病院にいる紅葉に声をかける蘭。和葉を勝たせるために紅葉を襲いにきたというわけではなく、前に病院で拾ったパスケースを返しにきたようです。懇ろに礼を言う紅葉。パスケースはお守りのようなものであり、それ無しで試合に臨むのは不安だったとかなんとか。敵に塩を送るような形にさせてしまった、などと話す紅葉。蘭はパスケースの中身を見てしまったと告白します。つまり平次の幼少期の写真のことです。すると紅葉は懐かしみながらその時の話をしてくれます。

小学生のころに出たカルタ大会で平次に負けた紅葉は悔しさのあまり泣いてしまいます。そんな紅葉に平次はこう言ったとか。「泣くなや。今度会ったら嫁にとったるさかい、待っとけや」と。

紅葉が平次を未来の旦那さんと言っていたのはそのためだったんですね。それを聞いた蘭はやっぱり‥‥とばかりにその事実を心にしまっておきます。

 

しかし、あれだけ有名人になった服部平次に対して今までコンタクトを取ろうとは思わなかったんでしょうか?ある程度のアンテナを張っていれば、雑誌の記事なんかで平次が通っている学校のこととか、剣道をやっていることとかはわかりそうなものだし、同じ京都泉心高校の沖田と対戦したこともあるわけなので会うチャンスはいくらでも作れそうなものですが。あんまりこういうツッコミをするのも野暮ですかね。

 

蘭が紅葉と別れホテルに戻ると、和葉がなにやら悩んでいます。カルタで勝つためにはこの札は絶対に渡さないという得意札を作ることが重要だ、と静華から助言を受けたらしいのですが、その得意札が決められない、とのこと。それを聞いた蘭が、私ならこの札にするかな、と選んだのは

 

めぐりあひて
見しやそれともわかぬ間に
雲がくれにし夜半の月かな (紫式部)

 

という札でした。「やっと巡り会えたのに、それがあなただとわかるかどうかの短い間にいなくなってしまった。まるで雲に隠れてしまう夜の月のように。(意訳)」みたいな意味です。言うまでもなくどこかの推理オタクのことです。前回の京都舞台の映画、”迷宮の十字路”では会って数秒で麻酔銃を打ち込むという外道ぶりでしたからね。

それなら私は‥‥と和葉が選んだのは

 

しのぶれど
色に出にけりわが恋は
ものや思ふと人の問うまで (平兼盛)

 

という札でした。「隠していても顔に出てしまっている私の恋は、恋でもしているのですか?と人に訊かれるほどになってしまいました。(意訳)」みたいな意味です。そしてこのシーンで青山原画キター!!!!!しかも今回は原作のコマが出てくるという特上演出つきです。この演出は好きですね。紅葉に戦いを挑まれた時も少年探偵団にバレていましたし、まさに和葉にぴったりの札ですね。まあバレバレすぎて本当に隠す気あるんですか?と訊きたくなるところでもありますが(笑)

 

一方で平次とコナン。阿知波会長が君たちは警察よりも信用できそうだ、などと警察がキレてもいいレベルの暴言を吐きながら5年前に皐月と名頃の間にあった本当のことを話してくれるとのこと。コナンたちは阿知波会長の部屋に案内されます。

さっき警察にした話では名頃に道場破りまがいの挑戦をされた皐月だったが名頃は当日現れなかった、ということでした。しかし実際には名頃 鹿男はその前日に皐月の元を訪れており、皐月と対決をしていた、ということらしい。その対決の際には、件の由緒正しき皐月会のカルタを使用。対決は皐月の圧勝であり、その日名頃は青い顔をして帰っていったとのこと。阿知波会長が名頃を見たのはそれが最後だということだった。非公式な場で由緒正しき皐月会のカルタを使ったと表に出れば、会全体に混乱が及ぶと判断し、警察には話さなかったとのこと。そんな話を聞きながら、当時の雑誌記事を見ていたコナン。そしてコナンはそこはかとない違和感を覚えます。その違和感の正体とは‥‥?

 

場面は変わって翌日。ついに皐月会のカルタ大会当日を迎えました。会場は厳重なセキュリティにより、会場スタッフを含め入場者全員に金属探知機等によるチェックが施されています。こういう厳重なセキュリティほど厳重なセキュリティ(笑)になりがちですが、お約束なので気にしたら負けです。こっちだって1,800円も払って結論がSECOMってすげー!になられても困るのでスルーでいいんです。ほらほら、そんなこと言ってたらスタッフジャンパーを着たなんかうすぼんやりと見覚えのあるようなないような怪しい大男が入ってきましたよ。黙っていれば目立たないのに怪しげにニヤッと笑ったりします。わざわざ視聴者に私は怪しいものですと訴えてくれているので、ありがたく受け取っておきましょう。17巻〜18巻で出てきた時代劇俳優の土方さんはサービスしすぎてニヤッとしているのを作中のコナンにまで見られてしまいましたが、今回の大男はその辺わきまえているので視聴者にしかバレていません。ちなみに僕は初見のとき、こいつの顔を完全に忘れていました。まぁ丸1時間以上まったく触れられていなかったので、きっとそういう人は他にもいるかなと思います。

 

さて、怪しげなやつも侵入していますが、皐月会トーナメントは進んでいきます。急ごしらえの合気道の道着に身を包みながらも次々に勝ち上がっていく和葉。それを見て蘭は、「もし決勝で勝ったら服部くんに告白しなくちゃいけないってこと、わかってるかな‥‥?」と一抹の不安を覚えます。たぶんわかってないです。負けたら平次を取られる、くらいの感覚しかなさそうです。ましてや改方学園カルタ部の存続がかかっている、なんて頭の片隅にすらないと思います。結果、順当に勝ち進んだ紅葉と、ダークホースの和葉が決勝戦で戦うことになりました。決勝戦は皐月堂と呼ばれる特別な会場で行われるとのこと。皐月堂は、崖に沿うように建てられたお堂で随分と高い場所にあります。皐月会の決勝戦でしか使われることはなく、空調等は完備で決勝戦にふさわしい環境が整えられているそうです。まるで爆破してくれとでも言わんばかりの奇抜な建物ですね。森谷帝二さん、こっちですー!

 

そんな風に皐月会トーナメントが進んでいくなか、なにやら暗躍する大男。どうやら小屋に時限式のダイナマイトを設置するよう誰かに頼まれた様子。なんでこんな場所にダイナマイトなんか‥‥と疑問に思いつつも設置すると、タイマーがゼロからスタート。大男もろとも爆発してしまいました。小屋からあがる煙に気づく警察とコナンたち。警察が調べると爆発によって身元がわからないが遺体もあるとのこと。名頃が自爆したのか?と考える警察。一方、小屋のまわりを調べていたコナンたち。すると小屋の近くの木に何かの金属片が突き刺さっていました。記憶を遡るコナン。この指輪は‥‥そう、雑誌で見た阿知波会長の側近、海江田(字が合ってるか不明)が身につけていたものでした。(約1時間半ぶりくらいですかね、名前が出てきたの。そら覚えてないですよ)つまり爆死したのは海江田。そして現場の状況からみて、爆弾をしかけた海江田がそのまま爆発に巻き込まれたと判断できます。海江田に爆弾を設置するよう命じることができる人物。そして海江田をスタッフとして引き入れることができる人物。そんな人物は一人しかいません。それは阿知波会長、ただ一人。

 

ちなみに余談ですが、序盤の日売テレビ爆破のときにスイッチを押したのも海江田です。お馴染みの全身黒タイツさんが爆破スイッチを押しているシーンがありましたが、実はそのシーンの時から親指の指輪がしっかりと描かれています。ものすごい洞察力の方ならば雑誌の海江田の写真と結びつけてここで真相にたどり着けるんですかね。僕には到底無理ですが。‥‥というか爆破が海江田によるものだったなら阿知波会長がガラス片で怪我をしたのはなんだったんだよ!ドジっ子なの?(違)

 

さて、戻ります。海江田を爆死させ、名頃の自爆に見せかけるのが阿知波会長の計画。指輪の破片が見つかったのはさすがに計算外でしょう。とするならば、名頃が送ったと思わせるためには残り2枚のカルタ札はすでに送られていなければなりません。そしてその阿知波会長は、決勝戦の読み手として紅葉、和葉とともに皐月堂へ向かっている。ハッ、と気づき和葉のスマホを調べるよう警察に頼む平次。すると、やはりカルタ札のメールが届いていたのでした。今までカルタ札のメールが送られていなかったのは、決勝戦が誰になるか決まっていなかったからでした。ということはすでにメールが送られていた紅葉は確定で決勝に残るって思われていたんですね。そして、残りの1通のカルタ札は阿知波会長自身に届いていたのでした。

 

一方、手漕ぎ船で皐月堂へと向かう和葉・紅葉・そして阿知波会長。和葉はなにやら油のような匂いがする、と言いますが、会長はこの前エレベーターの点検をしたからだろう、と答えます。緊張で感覚が鋭敏になっているのかも、と話す和葉に対し、紅葉も緊張で心臓が口から飛び出しそうだと話します。しかし紅葉の緊張の理由は、平次にどうやって告ろうか、というものでした。つまり勝つ前提です。まぁ紅葉からしてみればそうでしょうね。それを聞いた和葉は絶対に負けられない、とより一層決意を新たにします。

皐月堂に入り、決勝戦が始まる前に「2人ともすまないね」と謎の謝罪をする阿知波会長。2人は意図を汲み取れませんが、会長を含めカルタ札のメールを受け取った人間が3人集っているこの決勝戦が平穏無事に終わるはずもありません。阿知波会長はこの場で2人とともに死ぬつもりなのでしょう。そんなこんなで決勝戦が進んでいきます。ダイジェスト版みたいな感じで描かれていましたが、まぁカルタの戦いを映像にしてもテンポが悪くなってしまうので仕方ないかな‥‥と。1、2枚くらいは見せてくれてもよかったかなとも思いますが。あと、これは本当に重箱の隅をつつくようですが、紅葉が画面左を見ながら驚いているカット、使いまわしていますよね?時間がなかったのかもしれませんが、話的にも盛り上がりのピークの場面だと思うので、そういうのが見えてしまったのは少し残念だな、と。

そんな決勝戦の間に、皐月堂の下層で爆発が起きます。やはりタダでは終わりません。しかし、決勝戦用に整えられた皐月堂の会場では少し揺れた程度。地震か何かだろう、気にすることはないと決勝戦を続ける阿知波会長。途中、和葉は集中力を欠き、色々な音に心を乱されますが、それらの音を拒絶するのではなく、全て受け入れることで集中力を取り戻します。「全部私の中に入ってきてええんよ?」のシーン、青山原画です。ごちそうさまでした

そうしている間にも、火は刻一刻と上層へと登っていきます。当然警察が火を消し止めようと動きますが、道が狭く消防車も入れないとのこと。なすすべがありません。

 

バイクで皐月堂へと向かう平次とコナン。ここでの会話でおおよその事件の全貌が明らかになります。(前述)バイクでの移動を絡めることによってスピード感を損なうことなく謎解きパートを乗り越えたかな、と思います。のちの皐月堂でも謎解きパートはあるんですが、ここである程度解消しておいたほうがテンポがいいですし。言ってしまえば皐月堂で加筆修正を加えるためには、ここで素案を示しておく必要がありますし。バイクで皐月堂に飛び込むコナンと平次。相変わらずムチャをします。コナンはボール射出ベルトを最大まで膨らませてそばを流れる滝の流れを変え、火を消し止めます。このシーンで霧天狗殺人事件がよぎった人はかなり重症なコナンファンだと思います。いや、褒めてるんですよ?関係ないですが、未成年が殺人犯だったのってあの事件くらいですかね?3人はまだ無事でした。なんでこんな場所に?という和葉や紅葉の疑問をスルーし、会長と話す平次。一連の事件の真相がついに明らかになります。

 

皐月と名頃が戦ったという道場破りの前日の話。実はその戦いで勝ったのは皐月ではなく名頃だった。そしてその時に名頃は失踪したのではなく殺されたのでした。そしてその時に返り血のついた手で皐月会のカルタを鷲掴みにしたことにより、皐月会のカルタに犯行の証拠が残ってしまった。コナンが皐月会のカルタを証拠として警察に出そうというと、しきりに自首をしたがる阿知波会長。それによって予感は確信に変わりました。名頃を殺したのは阿知波会長ではなく皐月。カルタに残っている指紋も皐月のものであると。

 

そして、名頃と皐月が戦った時と偶然にも同じ札の並びになった皐月会の決勝戦がありました。過去の映像を見ていた矢島はその時にカルタ札にある血の手形に気づいたのでしょう。この映画の冒頭のシーンはおそらくそれを再度見て確認していたシーンですね。描かれてはいませんが、矢島が血の手形に気づき、疑問に思って会長にその話を伝えた。そして真相の発覚を恐れた会長に殺された、ってところですかね。

 

名頃と皐月の試合が行われた時、阿知波は不在であり、読み手のいない状態での試合はテープを用いて行われていた。そのテープは皐月が練習に使ってきたテープのうちの一つで、圧倒的に皐月が有利な状況であったにもかかわらず、皐月は名頃に敗れた。そのショックは相当のものだっただろう。そして阿知波が家に戻ると名頃の遺体と、傍に佇む皐月がおり、阿知波は状況を理解したという。先ほど雑誌を見ていたコナンが感じた違和感の正体。それは雑誌に写る会長の車が洗車されていなかったこと。もし、名頃が当日に来ると思っていたならば、必ず皐月が勝てるようにとゲンを担ぎ洗車をしているはず。しかしそれをしていなかったのは、名頃が当日に来ないことを知っていたからではないか。その事件以降の皐月は抜け殻のようで、やがて病に侵され、2年前にこの世を去ってしまった。

 

そこで紅葉が口を挟みます。かつての師であった名頃に聞いたことがある。「なぜそんなに皐月会を目の敵にしているのか」と。すると名頃は「そう見えるのか。ただ初恋の人に”すごい”と言って欲しいだけなのに。」と。皐月は名頃の初恋の相手だった。そして名頃は皐月にただ認めて欲しかった。だが、名頃は目の病気を患っており、あと1年しかカルタをできないと言われていた。その限られた期間で皐月に認めてもらわなければ、という焦りから勝ちにこだわるカルタになってしまっていたのではないかと。そして、名頃は前日に皐月と戦って勝ち、マスコミの注目が集まる当日は負けるつもりであった。その代わりに自分で面倒を見られなくなる名頃会の弟子たちを預かってもらえるように頼むつもりだったのではないか。しかし前日に皐月に勝ったことによって恐れを抱いた皐月に殺されてしまったと。

 

直接は語られていなかったと思いますが、日売テレビを爆破したのは証拠のカルタ札を隠滅するためでしょう。一瞬テレビ局の方を振り返り、ガラス片で怪我を負ったのは、ドジっ子だからではなく、証拠になりうるとはいえ、妻が使っていたカルタ札を燃やしてしまうことに後ろめたさがあったから‥‥などと深読みしてみます。カルタ部部長さんによってカルタ札が生き残ってしまったので、カルタが公式に使われる皐月会決勝の舞台で皐月堂に隠してある名頃の遺体ごとカルタを隠滅するつもりだったと。それに紅葉と和葉を巻き込む形になるので「すまないね」と言ったのでしょう。すまないで済むか、って話ですけど。

 

真相を聞き、崩れ落ちる会長。しかし、爆発は止まらず、皐月堂はどんどんと崩壊を続けていきます。爆発によって一行はエレベーターに乗っているコナン・紅葉・阿知波と外にいる平次・和葉に分断されてしまいます。正直この辺、何がどうなってんだかよくわからなかったです。画面が暗いのと、皐月堂とかその周辺の地形を認識しきれていなかったのもあって。まずエレベーター組ですが、爆発によってエレベーターのロープが切れ、落下しそうになるところを、コナンがボールと増強シューズを使い崖に杭のような形で支えを打ち込みなんとか助かります。(この辺本当に曖昧です)

 

一方、平次と和葉。平次はバイクで崖の中腹?にある池に向かって飛ぼうとします。和葉は真下にある池に飛び込んだほうがいいと提案しますが、「この高さからやと、水面もコンクリート並みの固さになるんや!」などと言ってその提案を却下します。‥‥あれ?ちょっと待って、少し前にテレビ局の屋上から川に飛び込んで助かった小学生いなかったっけ?というツッコミは野暮ですかね。日売テレビの屋上と皐月堂の高さがどれくらい違うとかそんなことはわからないですが、あれ?って思った人は僕だけなんだろうか。じゃあ”天国へのカウントダウン”の脱出シーンはどうなるんだよ、とか言いだしたらキリがないですが(車だから大丈夫とかなのかな)、さすがに同一作品内だと気になる人がいるんじゃないかな、と。

 

ともあれ、脱出シーン。和葉にしっかり掴まっていろという平次。「手ェ離したら‥殺すぞ‥‥!」(青山原画ごちそうさまです)というセリフ。平次らしくていいと思います。セリフだけ見ると乱暴ですが、こういう時にキザなセリフを言いがちな新一との性格の違いというか、対比というか、そういうのをしながら見てみると結構面白いです。平次は言い回しがまっすぐ!って感じですもんね。バイクで飛び出していく2人。普通の助走ではまず届きませんが、同時に阿知波会長から手に入れたリモコンで爆弾を爆発させることで勢いを増して飛び出していきます。「お前にはまだ‥言わなあかんことがあるんや!!!」と言いながら飛んでいく平次。勢いを増して飛び出した二人は、なんとか対岸にたどり着き、助かりました。

 

助かったあと、和葉は「言わなあかんことってなに?」というまぁ当然といえば当然の疑問を平次に投げかけます。が、平次ははぐらかしてしまいます。そして二人の言い争い?を尻目に画面はどんどんと引いていき、エンディングに入っていきます。このエンディングの入り方なんですけど‥‥まぁいいや、後述します。

 

それにしてもエンディング曲、倉木麻衣さんの”渡月橋 〜君 想ふ〜”ですが、本当にいい曲ですよね。何回も聴いています。個人的に倉木麻衣さんが好きなのも多分あるんですけど、映画にもあっていたかなと思います。あと映像、毎度のことながらしっかりと余韻に浸らせてくれますね。この辺は安定してやってくれる部分なので安心して見ていられます。さすがに21作もやると、エンディングで立ち上がって帰るお客さんもいなくなるみたいですね。それだけ名探偵コナンっていう作品が知られていて、理解されているっていうのは、本当にすごいことだし、1ファンとして嬉しいことですね。

 

そしてエンディング後。京都の旅行?も終わり、帰ることになったコナンたち。結局、紅葉と和葉の戦いでは紅葉が勝利したとのこと。ただし和葉が決勝戦まで進んだ快挙を受けて、改方学園のカルタ部存続が決まったとのこと。そして和葉自身も、自分が得意札と決めた「しのぶれど〜」の札を取れたことに満足している様子。なんでも和葉がこの札を選んだのは、内容もさることながら、百人一首で平次の”平”の字で名前が始まるのはこの歌の詠み手、平兼盛だけだからだという。そして、平次にこのカルタ札をメールで送って思いを伝える、と盛り上がる和葉。よくカルタ札のメールを送られて殺されかけた事件の後にそんなことできるななどと考えてはいけません。恋する乙女はその程度の障害では屈しないのです!知らんけど。そこに「それはルール違反だ」と言いながら大岡紅葉が現れます。

 

紅葉に話しかける平次。小学生の時にカルタ大会で「今度会ったら嫁にとったる」と言ったのを覚えていませんか?と紅葉が訊くと、平次の口から衝撃の事実が明かされます。

 

「今度会ったら強め取ったるさかい、待っとけや」と言ったのだと‥‥。相手が女の子で怪我をさせてはいけないと優しく取っていた、とかなんとか。(本人談)まぁ多分そんなことだろうとは見ている人みんな思っていたと思うんですが、まさか工藤発言をごまかしているテクニックを小学生時代から無意識に発動していたとは思いませんでした。工藤が苦労だのくどいだので誤魔化せる世界なら嫁も強めも大して変わりません。

 

紅葉は部下の伊織を呼び「撤収です!」と言い帰って行ってしまいます。別れ際、”和葉ちゃん”と和葉の名を呼び、また宣戦布告していきます。やはり狙った札は絶対に逃さないようです。ずっと”葉っぱちゃん”と呼び、見下すような態度を取っていましたが、どうやら和葉のことを認めたようです。

 

場面は変わり、帰りの新幹線。どうやら蘭が和葉に便乗して、新一にカルタのメールを送ったようです。蘭が送ったカルタ札は、自分ならこれを得意札にすると言っていた「めぐりあひて〜」の札。それを受け取ったコナンは

 

瀬を早み
岩にせかるる滝川の
割れても末に逢わむとぞ思ふ (崇徳院)

 

という札を返します。「岩にぶつかった流れる川のように、一度は離れ離れになってしまったとしても、下流で再び合わさる川のように、あなたとまた逢えるようにと思っています。(意訳)」みたいな意味ですね。しかし蘭、この歌の意味を忘れていました。結果電話で園子に確認するという、送った側からすると一番恥ずかしくなるやつです。そんなんだからお前はなぁ!正ヒロインなのにキャスト紹介が5番目になるんだよぉぉ!!!!と吠えたところでどうにもならないですね。案の定、園子に冷やかされ、コナンの「忘れてんじゃねぇよ‥‥!」のセリフとともに映画は終わります。いや全くその通りですよ。

 

【総評】

久しぶりにコナンの映画を劇場に見に行ったんですけど、やっぱり楽しいですね。行って良かったな、と心から思える作品でした。

 

まず作画。年々良くなっているんですが、もう本当にきれいです。お世辞じゃなく、原作並みになってきていると思います。当たり前のことだろ、って思った方がいるかもしれませんが、コナンの作画はね‥‥うん、今でこそアニメの方も安定していますが、昔は大変だったんです‥‥。(特に2001年〜2002年あたり)友達とも少し話してたんですが、正直青山原画の判別も難しいくらいのレベルになってきているかなと。一箇所だけ文句を言うとすれば、カルタシーンの使い回しですかね‥‥。和葉が「しのぶれど〜」を取った時の紅葉のカットが、その前のダイジェストですでに見ていたカットだったのであれ?ってなっちゃいました。そこ以外は本当に文句なしです。

 

事件。正直言ってしまえば、阿知波会長しか残ってないので別に犯人を当てる楽しみみたいなものはなかったです。また、難解な密室トリックがあったりしたわけでもないので古畑任三郎のようなトリック重視型でもありません。その代わり、阿知波会長・皐月・そして名頃 鹿男の3人の”想い”に焦点を当てていて、俗に言うホワイダニット(why done it? なぜやったか?)的な内容になっていたかなと。僕はミステリーをそんなに読むほうではないですが、個人的にホワイダニット的なお話は好きなので楽しめました。逆に犯人は誰か?というフーダニット(who done it?)的な話が好きな人や、どんなトリックを使ったんだ?というハウダニット(how done it?)的な話が好きな人にはちょっと合わなかったかも知れないなーと。ただ、恋の話を事件に絡めるのなら、やっぱりこのやり方が一番いいのかな、と思います。犯人当てやトリック解明から恋の話につなげるのは難しいし、そうなっちゃうと映画内で分離しちゃいますし。

 

キャラクター。蘭が空気なのはいつものことですが、それにしても今回は顕著だったかなと。でもそれに不満はないというか、無理だと思います。平次と和葉、それに大岡紅葉までいるので、蘭に割く時間はないかな、と。キャスト紹介が5番目ってのもネタにしましたが、本当にそれくらいでいいんだと思います。じゃあなんで灰原は2番目だったんだよ、と言われると謎ですが。他のキャラクターも目立ちすぎず、という感じで良かったと思いますよ。誰も彼も活躍させようとすると結局よくわかんなくなっちゃうからね。それを僕たちは”探偵たちの鎮魂歌”で学んだんだ‥‥そうだろ?

逆に言えば大岡紅葉に関してもう少し描写があっても良かったのかな、と。幼少期のエピソードはあれでいいと思うんですが、あれからもう10年近く経っているわけで。その間全くアクションがなかったっていうのは平次はともかく紅葉側に不可解な点が残ってしまうので。なぜ10年も会いに行こうとしなかったのか、を解消するプチエピソードでも入れておけば良かったかなと。たとえば当時クソガキの平次が「でも次俺に挑むんやったら、そうやな、最低でも○個くらいの大会で優勝するくらいやないと相手にならんかも知れへんなー?」とか言ったことにして、紅葉はそれをずっと覚えていてその条件を満たしたから会いにきた‥‥とかね。まぁどこかの交通課婦警とプロ棋士のエピソードに似てると言えば似てるので微妙ですけど。

 

構成。さっきとも被りますが、こんなに脱出系のシーンは要らなかったんじゃないかなと。そして脱出系のシーンがこの作品内でさえカブりが出ているっていうのが微妙かな。日売テレビも、皐月堂も、どっちも要は遠くに飛んで着水するっていう脱出方法だったわけで。前半をコナン、後半を平次の脱出劇として描くならば、日売テレビの方でもっと蘭との絡みを増やすべきですし。さすがに倒れてから名前を呼んでザオリクするくらいじゃ絡みとしては弱すぎです。いっそのこと日売テレビの方の脱出シーンをコナンじゃなくて平次と紅葉とかにしても良かったのかな、と。エンディング直前の方の脱出劇を超えられても困るんで軽めのやつで。それでますます平次に惚れた紅葉と和葉が対決する‥‥って流れなら脱出シーンに時間を割く意味もあるかな、と。コナンは主人公だけど、今回は思い切って裏方に回しても良かったかなーっていう気もしますね。

加えていうなら、過去作とのカブりですかね。思った方は多いと思うんですが、天国へのカウントダウン”に脱出シーンが似ているんですよね。一度脱出したコナンがスケボーで飛んで行って仲間を助けに戻る日売テレビの脱出シーンもそうですし、エンディング直前の平次が爆風とともにバイクで飛んで行くところなんかもそうです。しかも、日売テレビはコナンが一人で頑張る感じ(結果的に平次が助けたけど)になってしまっていて、探偵団で力を合わせて脱出した過去作に比べると見劣りしますし、皐月堂の脱出では起爆スイッチを平次が持っていたのでタイミング的には失敗のしようがなく、タイトル通り命を賭けた”カウントダウン”をして脱出した過去作にはやはり勝てないかな、と。別に脱出シーンの良さ=映画の良さではないので、どっちの映画が上だとかそういうのをやるつもりは毛頭ないんですけど。脱出シーン単独で見たらっていう話ね。

となると、いっそ思い切って脱出シーンをもっと短くして、そのぶんを前述の紅葉の描写とか、皐月・名頃 鹿男あたりの描写に当てても良かったのかな、と。もしくは日売テレビの脱出シーンを瞬殺して、皐月堂の方でもっと平次と和葉に会話させるとか。でも緊迫感というか、テンポが悪くなるから微妙かな?脱出シーンを2回作ったのに、日売テレビではほとんど恋に絡まない形で、皐月堂では逆にクライマックスのわりにはアッサリなような気もしたので、皐月堂の方に極振りしても良かったのかなと。もし極振りしないなら、前述の通り日売テレビを紅葉とのシーンにするとかね。

 

エンディングへの入り方。これで1カテゴリー作るのもあれなんですけど、これは大げさじゃなくコナン映画の評価のかなりの部分を占めると思っていますよ。今回の入り方はちょっと微妙かな?と思いました。というか、エンディング後に要素がありすぎるかなって思います。完全に個人的な意見ですが、僕はエンディングで映画が終わって欲しいんです。コナン伝統のオマケ制度を否定しているわけじゃないんですが、あくまでもオマケはオマケであって欲しいな、と。前述したように、コナンはエンディング後にもちゃんと話が続くぞ、っていう認識が広まったからこそできることなのかも知れないですけど。

今回の映画はバイクで脱出した平次と和葉がガミガミ言い合っているところでエンディングに入るんですが、その入り方はしっとりとしたイントロの”渡月橋 〜君 想ふ〜”には似つかわしくないかなって思いました。やっぱりエンディング後に要素が多すぎるので、バイクで脱出後に口論させておいて、適当にあのカルタ風の凝ったテロップで”翌日”とか出して無理やりシーン切り替えしちゃって、エンディングの前に紅葉の過去の真相とかを入れちゃえば良かったんですよね。で、しっとりエンディングに入れるように、コナンと蘭サイドに焦点を戻すなら蘭に「瀬を早み〜」の歌の意味を忘れさせずに理解させればそれっぽくなるし。平次と和葉サイドのまま行くんだったら「しのぶれど〜」の札を使って、平次のバイクの後ろに乗って帰る和葉がずっと「しのぶれど〜」の札を握りしめているとかにして、しっとりエンディングに入れるとか、そんな形でも良かったのかな、と。まぁ皐月会のカルタは証拠品なので別のカルタでってことになって、その辺の理由づけがめんどくさい気もしますけど。あとちょっと”14番目の標的”と被るっちゃ被るんですけどね。で、オマケはオマケで見ても見なくても影響のない感じのオチをテキトーにつけて終われば良かったかなと。園子が京極さんにカルタ札を送ったけど、「ところで園子さん、風邪が治ったからとお腹を出したりはしていませんか?」みたいな返信が来てガッカリする、みたいなそういうやつでいいんですよ。

その辺が一番上手なのはやっぱり”時計じかけの摩天楼”ですかね。あれを超えろっていうのは難しいと思うんですけど、目指しては欲しいところですね。あと、その辺でもったいなかったのは”水平線上の陰謀”ですね。あの映画はオマケの終わり方がエンディングの入りだったらどんなに良かっただろう、と。オマケをエンディングの前にねじ込んで、オマケでテキトーなオチをつけてあれば僕の中での評価が2〜3段階上がるレベルなんですよね。特にオマケの終わり方は、映画全体のテーマとしてもいいくらいのものだったし、眠りの小五郎が覚醒したのだって、言ってしまえばそのテーマとつながる部分が理由だったりもしますし。(気になる人はぜひ見てください)

 

映画のサブタイトル”から紅の恋歌(ラブレター)”について。このタイトルは何を意味していたんでしょうか?今作では多くの人間関係が混在し、多くの”恋”の感情が行き交っています。

まずはコナンと蘭、それから平次と和葉、紅葉から平次、阿知波会長と皐月、名頃 鹿男から皐月‥‥といった形ですかね。両想いもいれば片想いもいる‥‥という感じです。タイトルの”から紅の恋歌”とはいったい誰から誰に向かって読まれたものなのか。

エンディング周辺で、和葉が平次に「しのぶれど〜」を送ろうとしたり、蘭が新一に「めぐりあひて〜」を送り、新一がそれに「瀬を早み〜」を返したり、といったやり取りがありますが、これらは”恋歌”ではありますが、”から紅”ではないのでタイトルで指しているものとは別だと思っています。そうなるとやはり名頃 鹿男から皐月に向けてのものでしょうか。名頃 鹿男から皐月に向けられた好意、その象徴として行われた前日のカルタ対決。しかし、その結果名頃は殺害されてしまい、名頃の心情に近い歌も、得意札だった”もみじ”の札も、全て名頃自身の血で”から紅”に染まってしまったと。

”から紅”と”血の色”は少し違う気もするので、そうなるとやっぱり”もみじ”の6枚の札の方が説得力がありますかね?なぜ名頃 鹿男が”もみじ”の6枚を得意札としていたのか?劇中では本人の名前に由来するとしか説明されていなかったんですが、ここに実は皐月への恋心に関連する理由がある‥‥とかだと6枚綴りの”から紅の恋歌”が完成し、タイトルとも繋がるんですけどね。そういう名頃と皐月の間のエピソードをもう少し描いてくれたら良かったかな、と。

まぁタイトルの解釈はそれこそ無限にあるでしょうし、別に正解があるものでもないと思うんでどれでもいいんですが。

 

総評としてはこんな感じでしょうか。文句ばっかり言ってるみたいに映るかもですが、かなり個人的な評価は高いですよ。映画の感想をしっかり書いたのが初めてなのでアレですが、他の作品だったらもっと文句ばっかりかも知れませんし(笑)本当にお世辞抜きに力いっぱい楽しめました。

 

【次回作について】

エンディング→オマケ→名探偵コナン製作委員会→劇場版名探偵コナン第○弾 制作決定!

の流れはもはや鉄板ですが、今回もその例にもれませんでした。

東京の夜景を真上の上空から映す映像、それとともに画面上で減っていくカウント。そして、カウントがゼロになると同時に「ゼロ」と謎の男の声で読み上げられ、東京を煌々と照らしていた灯りは全て消えてしまうのでした。そして「劇場版名探偵コナン 第22弾 制作決定」とコナンの声で読み上げられ、劇場内は明るくなりました。

 

「ゼロ」というセリフと声からすると、恐らくは安室 透が映画に絡んでくるのかなーと。ただ、”純黒の悪夢”から1作品だけを挟んでまた黒ずくめ‥‥ってことはないと思うので、黒ずくめ関連じゃない何かの事件に安室が絡んできて、コナンと協力する形で一緒に解決する‥‥っていう感じでしょうかね?原作でも何度かあるパターンなので普通に映画でもやってくると思います。1つ不安な点があるとしたら、キャラ依存の映画になりそうだな‥‥っていう点ですね。今回も服部・和葉・紅葉‥といったキャラ依存といえばそうなんですが、阿知波会長とか名頃 鹿男とかの映画内の事件がある程度面白かったんで良かったんです。でも安室みたいな強力キャラを出しちゃうと、そっちに引っ張られて事件がとんでもない手抜きになることがあったり、事件とそれ以外との関連が薄かったりで事件の方が蛇足みたいになってしまったり、という懸念がありますね。僕は勝手に怪盗キッド現象と呼んでいますが。(怪盗キッドの映画でよくあることなので)東京が停電するみたいなのでスケールがデカいのもいつも通りだろうし、安室が出るということはもしかすると赤井も出る可能性があって、そうなると一部の層がやたらに盛り上がったりしそうだなぁ‥と。面白い映画を作って、その結果一部の層が盛り上がるようなことになるんなら別にいいんですけど、最初っからその層を狙って映画を作るのはやめてほしいですね。別に一部の層の人たちを否定しているのではなくそうじゃない人も楽しめる映画にしてほしいな、ということです。

 

ともあれ、名探偵コナンの映画というだけでも充分に見る価値はあると思っているので楽しみですね。個人的には原点回帰的にキャラに依存しないように普通のレギュラーメンバーで、土地に依存しないように普通に米花町で映画を作ってほしいなーという気もしますが。

 

 【終わりに】

ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございます。大して面白くもない感想にお付き合いいただきまして。また機会がありましたら、ぜひ。次はもっとまとめられるようにします(笑)感想への感想というのもヘンですが、もしいただければ幸いです。長文、拙文につき失礼いたしました。

 

 

 

できちゃった

"できちゃった結婚"という言葉をご存知ですか?


‥‥‥ご存知ですよね?結婚前の男女が、子を授かったことを契機に結婚することを決めるアレです。


ところでこのブログなんですが、生まれたのが1月26日です。そして今日が2月7日、初投稿になります。‥‥‥なんでこんなことになってしまったんでしょう?


答えはとっても簡単です。このブログが、何の準備もなく、書きたいこともなく、最初の更新の概要すら決められないままに誕生した、いわば"できちゃったブログ"だからです!!


いや、ホントに"できちゃった"んですよ‥‥なんかテキトーにメールアドレスとか登録したらポン!って‥‥。カップラーメンを凌ぐ手軽さでしたね。


"できちゃった結婚"で結婚生活をスタートさせた夫婦は一体どんな生活を送るのでしょうか?最初は予定していなかった小さな生命に戸惑いを覚えるかもしれません。しかし、出産を終え、加わった新たな家族の元気な産声を聞けば、二人はきっと笑顔になるでしょう。親になるという自覚も芽生え、紆余曲折を繰り返しながらもあたたかな家庭を築いていくことでしょう。


一方、"できちゃったブログ"でブログ生活をスタートさせた僕はどうでしょうか?ブログの誕生を喜ぶこともなく、生まれてから10日以上も"記事"という名の食事も与えず、TVゲームなどにうつつを抜かして過ごしていました。もう完全にネグレクトです。それも生後0日時点でほったらかすっていう超ド級のネグレクトです。神様が見ても救うのを諦めて肩をすくめてみせるでしょうね。ブログが生き物じゃなくてホントに良かった‥‥‥。


一応、作った目的はありました。少し前までは長い文章を書きたいときにはmixiの日記に不法投棄していたんですが、もう随分と前からmixiユーザーは大移動を完了していたようで、気づけば誰もいなくなってました。mixiユーザーって遊牧民だったんですね。


それからはしばらく長い文章を書くこと自体あんまりしなくなってたんですけど、ツイッターすらまともに更新しない日とかがチラホラ出てきてふと思ったんですよ。


「このままじゃいずれ文章なんて書けなくなるんじゃないか‥‥?」って。


5年くらい前まではいろんな人がブログをやってたじゃないですか。自分の思っていること伝えようとして絵文字を使ったり改行を駆使したり色々工夫をしてたわけじゃないですか。そんな人たちも、今となってはほとんどがツイッターで"◯◯なう"なんていう茹で時間の足りないインスタントラーメンみたいに雑な言葉をインターネットの海に投げつけてるわけですよ。


特定の誰かとコミュニケーションしたかったら、5年くらい前まではメールしてたじゃないですか。頑張って顔文字を作ったり、それが途中で改行されないように位置に気をつけたり、メールアドレスを変更したときに送信エラーが返ってくる人がいっぱいいて傷ついたりしたわけじゃないですか。そんな人たちも、今となってはほとんどがLINEでスタンプをペタペタ貼り付けまくったり、既読無視に傷ついていたりするわけですよ。


ここ数年のSNSを始めとしたコミュニケーションツールの変化で、僕たちは確実に文章を書けなくなっているんですよ。手軽さは大事なんだろうけど、そこに甘えるとたった最大140文字しかないツイッターですら更新できない、なんてことなっちゃうんですよ、僕みたいに。だからここでひとつ、手軽さに甘えるのやめてみようかな、と。それでここを作ったわけですね。


こうやって、一応目的だけはハッキリした状態で始めたブログだけど、このザマです。初更新に10日以上かかるって相当ヤバイでしょ。究極完全進化を果たしたいっこく堂でもそこまで声は遅れて聞こえてこないだろってレベルですよ。むしろ開設から初更新にこれだけかかったってこと自体が、手軽さに傾倒しすぎた今のSNSに対するアンチテーゼなんじゃないかと思えてきた。


そう、そういうことなんだよ!つまり今のSNSの手軽さに慣れるとこういうことになっちゃうよ?ってみんなに伝えたかったの。そのために敢えてピエロになりました。いやー本気出せばいつでも更新できたんだけどなー!それだとあんまり効果ないからなー!この10日弱ホント長かったわー!かーっ!


茶番はこの辺にしておきますが、最初に言ったとおり何を書くかを決めて作ったわけではないので今後どうなるかはわかりません。なんか長い文章書きたくなった時に使います。それは何か面白い映画を見たときかもしれないし、何か面白いアニメを見たときかもしれない。何か面白い本を読んだときかもしれないし、何か面白いことがあったときかもしれない。何か悲しいことがあったときかもしれないし、もしかしたらそのどれでもないかもしれない。


ただ、ひとつだけ決めていることは「ひとつに決めないこと」です。今回は基本的には丁寧語を使って書いているけれど、次はタメ口みたくなっているかもしれない。今回は一人称を"僕"で書いたけど、次には"私"になっているかもしれないし、その次には"俺"になっているかもしれない。


せっかく誰にでもなれる場所なんだから、誰にでもなっていこうと思います。君が僕になるRPG、それがインターネットです。


‥‥‥今のSNSの手軽さに慣れてるとこういう風に長い文章の締め方もわからないわけですね。とりあえずここは僕のリハビリ施設みたいなもんなので、一緒に遊んでくれると嬉しいです。次が1年後とかにならないことを祈りつつ、おしまい。